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ミスター・ロンリー

公開を待ち望んでいた『ミスター・ロンリー』が、公開になりましたー!
ということで、公開初日・最終上映の回に滑り込んできました。@渋谷シネマライズ

1階席だったので、2階席の様子は分かりませんでしたが、結構混んでました。
6〜7割くらいは埋まってたのかな…いや、もうちょっと埋まってたかも。
男性客の方が多いような気がしました。
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【ミスター・ロンリー】★★★★(★4つ。入れ込みすぎて困りました)
公式ページはこちら
製作国:イギリス、フランス(2007年)/111分/
監督:ハーモニー・コリン/脚本:ハーモニー・コリン、アヴィ・コーリン
日本初公開日:2008年2月2日〜(公開中)/配給:ギャガ・コミュニケーションズ

※ストーリー※
フランス語もできないのに何故だかパリに住む主人公マイケル。友達はいない。
彼の仕事はマイケル・ジャクソンのモノマネ。そして彼は「自分は生まれた時から"マイケル(・ジャクソン)"だ」と言う。そう、彼は仕事だけではなく、24時間×365日をマイケルとして生きていたのだった。
そんな彼が出会ったのは"マリリン・モンロー"として生きる女性。彼女の夫は"チャップリン"(として生きる男)。幼い娘は"シャーリー・テンプル"(のモノマネを習得中)。
スコットランドの人里離れた古城に、モノマネパフォーマーだけのコミュニティを作り生活しているというマリリンに誘われ、マイケルもそのコミュニティに参加する事となる。
マイケルの、マリリンへのささやかな恋から芽生えた疑問、それは「『自分』って一体、誰?」。


※ハーモニー・コリン復帰作です※
名前を聞かないなぁと思っていたら、8年も沈黙をしていたコリン監督。
本作は復帰作と位置づけて良いようです。
そしてこの作品は彼自身を救うこととなったようです。(パンフレットより)

※で、とりあえず※
いやぁ…痛かった。痛すぎだよ…コリン…。
あ、でも別に暗い話じゃありません。(痛かった詳細は後述)
あと。『甘いラブストーリー』みたいな宣伝がされていますが、
そうでもありません。
間違ってもないけど。(あしからず)
それと。マイケル・ジャクソンの曲は1曲も出て来ません。(あしからず)

※2つの(交差しない)物語が同時進行してゆきます※
物語の最初の舞台はパリ。そこでマリリンと出会って、
その後舞台はパフォーマー達のコミュニティがあるスコットランドへ移動します。
このお話が本編 (以下『マイケル編』とします)

それと同時に始まる物語があります。舞台はパナマ。
登場人物は神父とシスター。
こちらは現実感ゼロの、寓話というか神話というか…詩的な物語です。
イメージ映像と言ってもいいかも。(以下『パナマ編』とします)
で、これが、マイケル編の合間合間に
短くコラージュのような形で挿入されます。

この2つの物語は直接的には一切関わらないのだけど、
呼応するように1つの結論を導き出します。
これが、絶妙。
何と言うか、パナマ編があるからこそ、
マイケル編のストーリーに深みがあるような、そんな気がします。


※でも観た直後には落ち込んだ※
実はパナマ編だけ個別に予想をたてながら観ていたのですが、
最初から最後まで「こうなったりして(それはヤだなー)」と
予想した通りになってしまい、ものすんごい落ち込みました。
この映画の言わんとしている事が決定的になったような気がして。
言いたいのはそれか…コリンよ……。と。

この映画の言いたいことについて、パンフレットやなんかでは、
「人生を応援する温かなメッセージ」としているし、
確かに前向きに捉えられる
(主人公マイケルもラストでは新たな一歩を前向きに踏み出す)けれど、
私にはなんだかちょっと、それはしんどい気がしたというか。


若干、脱線しますが
例えば私が最近好きなフランソワ・オゾンの映画って
「どんな方法であれ(誰に批判されようと間違っていようと)
それが生きるための選択であればいいじゃないか」

みたいな事が言いたいんじゃないかと感じるのだけど、
『ミスター・ロンリー』のハーモニー・コリンはそれとは真逆の方向性のことを
「たった1つの正解」としている気がして、ちょっと受け入れがたかった。


※で、家でパンフレットを読んだりしてみて※
パンフレットにはハーモニー・コリンが
この映画について語っているページがあるのですが、
(ちょっと時々コリン自身の言葉ではないような
言い回しになっているところが引っかかりましたが)
そこで彼は

「しばらく会っていなかった弟とこの脚本を共作した」事とその嬉しさ、
「毎朝カメラが自分を待っていることの幸福」、
「この映画の製作を通じて感じた"映画製作"の喜び
(それは初めて映画を作った時のような感動だった)」


というような話をしています。

これを読んで、
「なるほど、やっぱりこれはこれで、希望へ向かう話と捉えていいんだな」と
ちょっと気分が回復して、納得できました。
そもそもなんというか、共感できる事ではあるし。


※そんなこんなで★は4つなんですが※
こうやって考えさせられるところがある(それだけ映画に引き込まれた)
ということで、★の数は4つにしたのだけど(単純に映画も面白かったし、
主役のディエゴ・ルナ始め、役者さん達の演技も素晴らしかったし)、


だけど、何度も繰り返し観るのなら、私はオゾンのような映画の方がいいな、と。
こんな方向からまたしても「オゾン、ラブ☆」
全くもって不要なインフォメーションをしたくなったのでありました。
脱線気味なレビューですみません。

ちなみに、フランソワ・オゾン作品のレビューはこちら↓
『エンジェル』(2007年公開作品)
『ぼくを葬る(おくる)』(2006年公開作品)
『スイミング・プール』(2004年公開作品)


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